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バイクのお部屋 その三♪

世界二輪ロードレースGP 第15戦
パシフィックGP in ツインリンクもてぎ
観戦記



予選2日目 出発&到着編


2000年 10月14日(土)


 午前6時。朝日を浴びながら、俺と相棒のファイヤーブレードは常磐自動車道を疾走していた。

 俺はバイク好きである。更にはレースが好きだ。子供の頃からGPライダー(4輪で言う所の『F1ドライバー』のポジションの人達)は憧れの人だったし、自分もなりたいと思っていた。テレビでは、GPのレースは欠かさず見続けていた。だが、生で見たレースは筑波サーキットで行われた全日本選手権のレースだけ。世界GPを生で見た事は無かった。

 今まで日本で世界GPを開催する時は鈴鹿サーキットだった。少々遠く、更にはリアルタイムでテレビ放送される為、鈴鹿までは足を伸ばした事は無い。それが、去年から栃木県の『ツインリンクもてぎ』で開催されるようになった。去年は仕事が入って、行く事は出来なかったが、今年は14日・15日とオフだ。こりゃ予選2日目から行くっきゃない、と言う事で念願の世界GP観戦と相成った訳である。

「つーか、結構な速度で高速を走りながら、ヒラヒラと左右に切り返す事が出来るこの相棒、何なんだコイツは。(笑) コイツでサーキットを走ったら、さぞかし楽しいんだろうなぁ・・・」

 などと考えている内に、水戸インターへ。そこから県道を30分程走り『ツインリンクもてぎ』に到着。午前7時過ぎ。予選日と言う事もあって、さほど人出は多くない。バイクで来ている人も少ないので、新型マシンの相棒は結構注目された。キモチイイ。( ̄ー ̄)ニヤリッ

 ピットウォーク券を買う為、販売所に出来た人の列に並ぶ。販売は午前8時から。手持ち無沙汰なので、持ってきたラジオを取り出す。このラジオは後で場内放送を聞く為に持参した。周波数を適当に合わせると、音楽番組がやっていた。ゲストは最近お気に入りの『OLIVIA』だ。らっきー。おお、新曲だ。おおぉ、イイねぇ。うむうむ。・・・なに書いてんだ、俺は。(笑)

【ピットウォーク=この為のチケット(弐千円也)を買うと、決められた時間にピットロードに入り、ピット(出場するマシンを整備する為の場所。コースに隣接している)を見学する事が出来る。但し、ピット内には入れない。運が良ければ、ライダーを見かけたり、サインなんかもして貰える事があるらしい】
 午前8時、ゲートオープン&チケット販売開始だ。ピットウォーク券を買った後、ゲートに突入。ゲートの中は広場になっており、各メーカーがプロモーションスペースを設けている。すると、ヤマハのブースでいきなりワークスマシン(メーカーが技術の粋を集めて作った、市販されないレース用のスペシャルマシン。選ばれたトップライダーしか乗ることが出来ない)のお出迎え。
 

中野真矢選手のマシン、YZR250。





全日本時代の中野選手のレースを見たことがある。
その頃からバカッ速だったが・・・。
そんな彼は現在世界チャンピオン争いの真っ直中。
スゴイね。('-'*)


 しばし見入った後、横に展示してある『TZ250』(市販レーサー)にまたがってみた。YZRは鎖で囲ってあったが、TZは『ご自由にお触り下さい』との看板が。YZRとTZは兄弟と言えるマシン。ま、市販されているとは言え、200万円ぐらいはするのだが。しかもまともにレースをやるなら、1年で新型に替えないとダメ、って世界だ。こっちの画像は撮り忘れました。メンゴ。

 そして、いよいよコースと御対面だ。グランドスタンドの建物を横切り、 その先には・・・



こんな風景が広がってました。
ホームストレートから1コーナーにかけて。





正面には各チームのピットが。
世界最高峰のマシンとライダーが出番を待っているのです。


 まだ何も始まっていないのに、興奮しまくる自分。(笑) コースを見渡しながら『あそこが3コーナー。あっちが最終コーナー・・』などと呟いていた。ハタから見ると、かなり危ないヤツ。(苦笑)

 ちょっと遠いが、ピットの中にはマシンが見える。おお、最高峰の500ccマシンだ。200馬力/130kgって一体どんななんだろう・・。死ぬ前に一度は乗ってみたいモノだなぁ。(無理だって)

 そうこうしてる内に、125ccのフリー走行が始まった。
爆音を轟かせ、ピットロードを飛び出してくるマシン群。今までブラウン管を通してしか見ることが出来なったマシンとライダー達は、思っていたよりも色鮮やかで、見つめる俺の眼球を刺激する。その刺激は爆音と共に脳へ伝わり、俺の興奮は更に激しくなった。

 その後、500ccのフリー走行へ。最終コーナー前に陣取り、カメラを取り出す。俺のデジカメはズームが出来ないので、果たして疾走するGPマシンを撮影することが出来るのだろうか・・。

「おお! ノリック(阿部典史)だぁ!! すげー!」
思わずシャッターを押す俺。その時の画像が↓コレである。



『ツインリンクもてぎ』の最終コーナー、
通称『ヴィクトリーコーナー』。
画像中央右の赤い点がノリックの走行するマシンです。(苦笑)





拡大してみました。でも、何だか分からんね。(笑)


   更には、500ccクラスのスーパールーキー、ヴァレンティーノ・ロッシが最終コーナーへやって来た。



画像中央左の黄色い点がロッシです。やっぱ小さすぎ。(笑)


   その後も暫く500ccマシンが走る姿に見入っていたのだが、今日のもう一つの目的を思い出した。ホンダの試乗会がオーバルコース(楕円形のコース。かなりハイスピードで走れる)で行われているのだ。2車種ほど試乗してみたいバイクがあったので、行ってみることに。




もてぎのオーバルコースのホームストレート。
4輪では400km/hでココを走り抜けるマシンもあるのだ。





オーバルコースからグランドスタンドを見た画像。
ここが満員の状態でレースをやれたら気持ちイイんだろうなぁ。


   オーバルコースは、GPが開催されている本コースと重なるような形で隣接しており、ホームストレートを駆け抜けるGPマシンを見ながら試乗会の受付に向かった。途中、1コーナーが間近で見られる場所があり、250ccのフリー走行の模様を撮影してみた。



まだフリー走行開始直後なので、彼らは流して走ってる、という感じです。
それでも、一般人からすれば、とんでもないスピードなのですが。


   さて、試乗会で乗ったバイクはホンダの『CBR600F』と『VTR1000F』の2台。CBR600Fは俺が乗っているファイアーブレードの弟分。どれぐらいの違いがあるのか知りたかったからだ。VTR1000Fはそれとはガラリと性格の違うバイク。インプレでは出来が良いと評判だ。果たして、自分が乗ってみてどう思うか・・・。

 まずはCBR600Fから。またがった感じは相棒とよく似てる。若干フィーリングが軽い感じがする。重量ではなく、ハンドルなどの操作感が。走り出してみると、その軽快感がますます強くなってくる。エンジンフィールは7千回転まではトルクが非常にフラットで扱いやすい。これなら免許取り立ての初心者でも安心して運転する事が出来る。スラロームポイントでRを大きく取ってハングオンで切り返してみる。軽い。重量は同じ筈なのに、相棒よりも軽快だ。低速時(70〜80km/h)の旋回性と安定感はこっちの方が良い。恐らく、それ以上の速度域になると、相棒の方が良いのだろうが。ピークパワーはどうだろう、とアクセルをガバッと開けてみる。7千回転からグワッとパワーが出て、一気に吹け上がる。かなり気持ちイイ加速感だ。初心者から上級者まで、誰もが楽しく乗れる、そんな感じだ。但し、乗車姿勢は慣れないと多少キツイかもしれないが。(笑)

 続いて、VTR1000F。これは相棒や600Fとはエンジン形式が違う。CBRは並列4気筒だが、VTRはV型2気筒だ。その為、重心が高く、操作感が全く違う。倒し込みの感覚を表現すると、相棒は『ズパッ、ズパッ!!』でCBR600Fは『スパッ、スパッ!』。それに対してVTR1000Fは『ヒラリッ、ヒラリッ・・』という感じだ。高い重心を振り子のように使って、バイクを倒し込む。走っていて「バイクを操っている」という感覚が強く感じられる。パワーも完全にフラットで、扱いやすく、安全に使い切れる。ストイックに速く走るというよりも、安全な速度域で楽しく走る事が出来るバイクだ。

 それぞれ性格がハッキリと異なっているバイクを体感できて、とても面白かった。また、相棒の長所もより理解出来たので、とても収穫の多い試乗であった。

 とどのつまり、俺にとっては相棒が一番だぞ、と。(笑)









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